「月夜が灯した小さなご褒美」なんてキャッチコピー、素敵ですよね。サッポロから登場した「月のキレイな夜に」です。詩的な名前のこのビールは、パッケージも合わせて素敵な仕上がりとなっています。コンビニで販売されているということなのですが、綺麗なパッケージのこれが並んでいたら、思わず手に取ってしまいますよね?早速飲んでみましょう。
意外とさっぱりな、白ビールに寄せたビール
まずは注ぐとフルーティな柑橘の香りです。飲んでみると、香りもそうですがふんわりと柔らかく、口の中へと入ってきます。その後は意外とさっぱり消えて、後味はピルスナーのようなさっぱりさです。
ベルジャンホワイトスタイルということなので、白ビール似なのかな?香味付けには、コリアンダーシードやオレンジピール、マンダリンオレンジ、温州みかんなどのスパイスを入れているということですので、ベルジャンホワイトと言ってよいのではないでしょうか。
味はベルジャンホワイトということなのですが、このビールの一番の特徴は「飲むストーリーの提供」にあると思います。」
飲むストーリーを重視した広告展開
公式サイトを見ると、次のような小説のような文章が展開されます。
〜月のキレイな夜と私〜
満月の水曜日、ひとり仕事帰りにカタカタカタ、パシッ、カタカタカタ……。静まり返った社内に空調とタイピングの音だけが虚しく響く、水曜日の夜七時。もうほとんど人が残っていないフロアを煌々と照らす蛍光灯が、なぜか妙に恨めしい。「うぅ……。早く帰りたいよぉ……」。自分で希望した部署だけど、この忙しさは想像以上。最後のエンターキーをバシッ!と強めに叩くと、自然と大きな溜め息が。「フゥゥ〜〜。はい、お疲れ様でした」。ひとりで呟く終わりの挨拶も、もはや慣れっこ。ササッと身仕度を済ませて会社を飛び出し、急ぎ足で駅を目指す。「八時には家に着くかな……。持ち帰りの仕事もないし、今日こそ絶対にあの海外ドラマの続きを見る! せっかくだし、久々にひとりでお酒でも飲んじゃおうかな。ご褒美ご褒美」。そう思うと、満員電車も苦じゃなくなるから不思議なものだ。
(続く)
どんな流れでビールを楽しむか、小説風にあくまでこのビールは「飲むストーリー」を味わうもので、シチュエーションや飲む体験自体が大事、ということですね。こういう見せ方って、今までなかったような気がします。ビールを飲む人が減っているための施策だと思いますが、体験を売るというのはいまどきですよね。素敵な体験に沿って楽しむビール、これからはこのコンセプトで増えてくるような気がします。
個人的ビール評価(レビュー)
香り(アロマ):☆☆☆★★
フレーバー
苦味 :☆☆★★★
甘み :☆☆★★★
酸味 :☆☆★★★
ボディ :☆☆★★★
キレ :☆☆★★★
コク :☆☆★★★
ホワイト感 :☆☆☆☆★
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その他情報
価格:250円程度
カロリー:46kcal / 100ml
アルコール:5.5%
購入情報
ファミリーマート。サークルK・サンクス限定発売です。
代わりに「星と月の撮り方入門」を置いておきます。
備考
#月のキレイな夜に