「海の向こうのビアレシピ」という変わった趣向のビールです。カシスを使っているということで、フルーティなカクテル感を想像させます。普通のビールとは一味違ったこの商品は、新定義の「ビール」の実質第一号!と呼んでもいいタイミングで発売されました。どんなものなのか飲んでみたいと思います。
カシス感は強くない。弱めのさっぱりカクテルビール
こちらも「オレンジピール」と同じように想像に近い風味と味でした。
香りはあまり感じられず、飲んでみるとカシスの味がビールと混ざり合ったカクテルビール、という印象でした。ベルギーのフルーツビールをヒントに作られたそうですが、おそらくリンデマンス (Lindemans)のことだと思います。これはまだ飲んだことがないですねぇ…ぜひ飲んでみたいです。
サントリー製品HPでの説明は以下です。
4月からのビール定義改正※を機に、世界各地のさまざまなビールの楽しみ方や原材料の使い方をヒントに“新しいビールのおいしさ”を新提案!
ベルギーで親しまれている、フルーツビールにヒントを得ました。カシスを使用し、麦芽との配合をバランスよく調整することにより、まろやかな口当たりと鮮やかな赤の色合いを実現しました。※2018年4月1日施行 酒税法第3条、酒税法施行令第6条、酒税法施行規則第4条
新定義の「ビール」の実質第一号
2018年4月1日に酒税法※ が改定されビールの定義が変わりましたが、2018年4月10日に発売されたこのビールは、まさにこの改定と合わせて発売された「新定義第一号」のビールと言えます。
※2018年4月1日施行 酒税法第3条、酒税法施行令第6条、酒税法施行規則第4条
ビールの定義の改定内容は以下です。
・これまで麦芽比率が67%以上が「ビール」だったのが、50%以上に引き下げ
・副材料として果実及び一定の香味料(ハーブ/スパイス/果汁などの多様な原材料)を使用していても「ビール」を呼称可能に(従来は不可で使用したものは「発泡酒」に分類)
特に2つ目の副材料については、賛否両論がありました。
例えばヒューガルデンホワイトという有名なベルジャンホワイトのビールがあります。このビールはちゃんとしたビールの製法で作られているにも関わらず、オレンジピールなどの副材料を使っているために、日本の酒税法上の分類はビールではなく「発泡酒」に分類されます。つまり日本で販売する時だけ発泡酒になってしまうことになり、「これはおかしいよね」ということは常々言われてきました(他の国での販売時の表記は未確認ですが、ビールになるはずです)
発泡酒というと、ビールの代替品として作られる、ビールよりも安価だけど味が少し落ちた飲み物、というイメージがありますので販売上不利になることと、飲む側も酒税上の事情だとわかっていても気持ちよくはなかったので、今回の改定でこれらが是正されることは、ビールファンとしては喜ばしいことです。
個人的ビール評価(レビュー)
香り(アロマ):☆★★★★
フレーバー
苦味 :☆★★★★
甘み :☆☆★★★
酸味 :☆☆★★★
ボディ :☆★★★★
キレ :☆☆★★★
コク :☆☆★★★
カクテル感 :☆☆☆☆★
類似のビールは・・・
ありません。
その他情報
価格:250円程度
カロリー:47kcal / 100ml
アルコール:5.5%